α線がん治療薬の“有効性”を迅速に見える化する分析システム「NuS-Alpha」の市場提供を開始

弊社は、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)および量子科学技術研究開発機構(QST)と共同で開発した、α線がん治療薬に含まれる放射性核種の「化学形」と「放射能」を同時に迅速分析できる新システム「NuS-Alpha(ニュースアルファ)」の市場提供を開始いたしました。

本システムは、次世代がん治療法として注目される「α線内用療法」の研究・開発を支援するもので、従来の分析手法に比べて大幅な時間短縮(約40分の1)を実現。薬剤の損失を抑え、作業者の被ばくリスクも低減するなど、安全性と効率性を兼ね備えています。

また、1台で化学形と放射能の同時測定が可能なため、作業工程の簡略化、省スペース化にも貢献します。医療・製薬分野はもちろん、研究機関や環境モニタリングなど、幅広い分野での活用が期待されています。

弊社は今後も、最先端技術の社会実装を通じて、医療と科学の発展に貢献してまいります。

日本原子力研究開発機構プレスリリース

2025/04/19の日刊工業新聞の記事